01角膜を削らない視力回復手術
一度、角膜を削ってしまうと元に戻すことはできませんが、ICLは、レンズを取り出せば、元の状態に戻すことができますので、可逆性の特性を持った視力回復手です。
※公的医療保険外治療
新しい技術・医療機器を使った治療のため、公的医療保険が適応されません。
ICL は、近視、遠視、乱視、老眼を治療することができますので、幅広い世代の方に適した視力回復方法です。レンズの中には、近視と乱視に対応したレンズや、遠視や老眼にも対応できるレンズなど、種類によって対応できる範囲に違いがありますので、レンズの特性を確認することが大切です。
一度、角膜を削ってしまうと元に戻すことはできませんが、ICLは、レンズを取り出せば、元の状態に戻すことができますので、可逆性の特性を持った視力回復手です。
ICLは、両眼同日に手術ができますので日帰り手術が可能です。
手術の所要時間は、片眼5分程度です。
乱視の強い人には乱視用のレンズもありますので、近視と乱視を同時に改善することができます。乱視用のレンズは乱視軸に合わせてレンズを挿入しますが、レンズのサイズが合わないと眼の中で回転してしまい乱視軸そのものがズレてしまうことになります。 乱視軸がズレると乱視の矯正機能が低下しますので視力の低下や見え方の質の低下に直結します。レンズの種類によって、3サイズ、4サイズ、13サイズと作成できるレンズのサイズが異なりますが、プレミアムICLは13サイズのサイズバリエーションがありますので乱視用レンズがズレるリスクを大幅に軽減します。
ICLは角膜の厚さに左右されないので、手術の適応範囲が広いことが特徴です。また、角膜形状に問題がある方でも手術が適応となる場合もあります。
ICLは角膜の知覚神経を遮断しないので、手術後にドライアイ症状が起こりにくい特徴があります。
不正乱視は、見え方の質を下げる要因のひとつですが、ICLは角膜を削らないため、術後の不正乱視の増加を抑制することができます。
ICLは、目の中にレンズを挿入しますので、コンタクトレンズのような着け外しの手間や、日々のお手入れの必要がありません。
ICLには、老眼に対応した遠近両用ICLも登場していますので、幅広い年代の方が手術の対象となります。なお、老眼に対応した遠中近3焦点眼内コンタクト(老眼用ICL)もご用意しております。
ICLは、ハイブリッドアクリルやコラマーなど、生体適合性のある柔らかい素材で出来ています。
夜間視力に影響するハロー・グレアの発生は、瞳孔径によってが左右されます。これは、レンズの光学径(物を見る部分)によっても異なりますので、光学径が広いレンズほどハロー・グレアの発生を抑えることができます。
特に、瞳孔径が大きい若い年代の人ほど夜間視力への影響を受けやすいのでレンズの光学径が広いほどハロー・グレアの発生を抑制することができます。
ハイブリッド・ハイドリフィリックアクリルは、汚れが付きにくい特性があります。また、レンズ表面に汚れが付着しにくい加工がされているので、長期的にクリアな視界を維持することができます。
ICLは、角膜を削らずに視力を回復することができますので、手術の適応範囲が広いことが特徴です。また、老眼に対応した遠近両用 ICL も登場していますので、適応年齢も幅広くなっています。最終的な手術の適応については、詳しい目の検査(適応検査)の結果をもとに判断することになりますので、まずは手術に向けた検査を受診してください。なお、当院の適応検査は予約制となりますが、検査費用は手術代に含まれていますのでお気軽にご相談ください。
ICLは、角膜を削らないため手術の適応範囲が広く、円錐角膜と診断された方でも手術を受けられるケースもありますが、ICLは視力を回復させる治療になりますので、円錐角膜の進行を止める効果はありません。ICLを受けた後に、円錐角膜が進行する可能性は十分にありますので、まずは円錐角膜の進行を抑制する治療を受けることが適切です。手術後に円錐角膜が進行すると、せっかく回復した視力も低下してしまいます。円錐角膜と診断された方にとって、良好な視力を取り戻すことは大きな希望であると思いますが、長期的に良好な視力を維持するためにも、円錐角膜の進行を根本的に抑制する「クロスリンキング」や「角膜リング」といった治療を受けてから、視力回復手術を検討いただくことが適切です。
レンズの光学径とは、簡単に説明すると物を見る部分の大きさのことになります。上の図で丸く白い部分が光学部になりますが、レンズの種類によって、4.65mm、6.1mm、6.6mmとレンズの光学径が異なります。暗い所では瞳孔が広がりますので、この光学部が小さく設計されていると、照明条件によっては瞳孔よりもレンズのほうが小さくなってしまうためハロー・グレアの原因となります。このため、光学径が広いレンズを選択することがハロー・グレアの軽減に繋がります。
当院では、手術ガイダンスシステムを使用して ICL の手術を行っています。検査では、「VERION」という検査機器で、患者様の眼を高解像度のデジタル画像で撮影し、患者様の眼の特徴を認識します。このデータをもとに、患者様の眼の状態に適した手術プランを構築し、角膜の切開位置や乱視軸などの情報を実際の手術で活用します。VERION には、大きく分けて 3 つの役割があり、適応検査から手術までをトータル的にサポートします。
レーザー ICL は、メスを使用しないことが大きな特徴になります。最近では、ICL 手術も、 非常に身近な手術として認知される様になりましたが、目の手術ということで多少なりとも不安があると思います。レーシックは、全ての手術工程をレーザーで行うため、メスを使用しない視力回復手術として日本でも広く普及していますが、ICL はメスを使用することが怖いと感じる方もいらっしゃると思います。レーザーICL は、メスを使用しないICL手術になりますので、メスを使用することに抵抗がある方に適した術式になります。また、冨田実アイクリニック銀座では、手術の緊張を和らげる笑気麻酔を導入していますが、レーザーICL手術を選択された希望者には笑気麻酔を提供しています。
ICL 手術は、自費診療になりますので手術費用は患者様の負担となります。自費診療は、クリニックが価格を自由に設定できますので、施設によって価格が異なります。また、近視の度数や乱視の有無、レンズの種類によっても費用が異なりますので、レンズの種類や性能について医師と相談することが必要不可欠です。
また、実際の手術で使用するレンズは、既成のものを使用するタイプのレンズもありますし、患者様の目の状態に合わせてオーダーメードで作成するタイプのレンズもあります。このため、手術の時期も実際に手術で使用するレンズの種類によって異なりますので、医師と相談して決定します。
価格(度数に関係なく) |
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両眼
548,000円
(税込価格 : 602,800円)
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※手術に向けた適応検査費用が含まれています
乱視用レンズは片眼80,000円(税込価格88,000円)がかかります
治療名 | 有水晶体眼内レンズ挿入術(ICLホールタイプ) |
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治療の説明 | 眼内レンズを挿入することで近視、遠視、乱視を改善する屈折矯正手術 |
治療の期間 | 1日(日帰り手術) |
治療の費用 | 近視用レンズ 両眼360,800円~602,800円 |
価格(度数に関係なく) |
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両眼
798,000円
(税込価格 : 877,800円)
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※手術に向けた適応検査費用が含まれています
治療名 | 有水晶体眼内レンズ挿入術(3焦点ICLホールタイプ) |
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治療の説明 | 眼内レンズを挿入することで近視、遠視、乱視、老眼を改善する屈折矯正手術 |
治療の期間 | 1日(日帰り手術) |
治療の費用 | 両眼877,800円 |
1998年 | 愛知医科大学 医学部卒業 |
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1998年 | 関西医科大学病院 眼科研修医 |
2003年 | 関西医科大学大学院卒業 医学博士取得、日本眼科学会専門医取得 |
2003年 | 米国ハーバード大学眼科 フェロー(2年間) |
2005年 | 150名の眼科専門医を有する眼科クリニック入職 |
2007年 | 同クリニック 副院長就任 |
2008年 | 同クリニック エグゼクティブメディカルディレクターに就任 |
2011年 | 温州大学医学部眼科 臨床客員教授就任 |
2012年 | アメリカ眼科学会、国際屈折矯正学会役員理事就任 |
2014年 | 冨田実アイクリニック銀座 開設(院長) |
2015年 | 温州大学医学部眼科 臨床客員教授就任 |
2016年 | 河北省医科大学 眼科客員教授に就任 |